転職ガイド【1】　転職活動を進める前に、立ち止まって考えて頂きたいこと

2018-05-08 15:16転職ガイド

「こんなはずじゃなかった...。」とならないために

「転職を（検討）しようかな...。」と考えて、転職サイトに登録をすると、昨今の売り手市場下では、数多くのスカウトメールが企業人事から、また転職エージェント（人材紹介会社のコンサルタント）から届きます。隣の芝生は青く見える、と良くいいますが、他社の求人情報（ポジション、仕事内容、待遇等々）を見ていると、魅力的に映り、あまり深く考えず、応募してみようとアクションを起こされる方が増えています。

転職活動そのものは、最終的に動くにせよ、留まるにせよ、ご自身のこれまでを振り返り、未来を考える大きな機会になりますので、もちろん否定はしませんが、何となく進めて、何となく内定・オファーを得て、何となく転職してしまうと、「こんなはずじゃなかった...。」と後悔される方はおり、そうした状況でご相談にいらっしゃる方も少なくありません。

それを防ぐためにも、立ち止まって考えて頂きたいことがございます。

立ち止まって考えて頂きたいこと

その状況、不満は転職をしなければ解消、解決しない問題なのか？
変えられる可能性があるのであれば、これまでに具体的なアクションを起こしたか？
結論、現職では難しいと結論付けたとして、具体的にどうしたいと思っているのか？
何を得たいのか？転職の最大の目的、理由は何か？代わりに失うものもあるが自覚はあるか？覚悟はあるか？
本気で挑戦/転身をする覚悟があるのか？突発的に決めたことではなく、そのために具体的な準備や努力をこれまで重ねてきたのか？

【参考】退職理由として多いもの

・人間関係（特に上司）

・仕事内容

・仕事の進め方（目標設定等）

・待遇処遇、評価

・勤務状況

・経営方針、事業戦略

・経営不安、事業運営不安

上記がひとつだけということではなく、複合的に絡み合い、退職を検討されるかと思います。複数事業を抱えるような大きな企業に在職されている場合ですと、「異動」で、人間関係を改善する、仕事内容を大幅に変える、評価者を変えることも可能です。ですが、「経営」に関しては、現場社員の声だけでは、変えられるかというと難しいかと思います。変えられること、変えられないことがあり、変えられないことが分かり、それが働く上で、納得できないものであるならば、転身することはひとつの手段だと思います。

尚、30代後半以降のミドル層の転職の場合、これらの整理が自身で出来ていなければ内定を得ることは難しいため、活動をしながら問われ、気付かされ、自問自答する形になりますが、20代、30代前半の若手層の場合、内定、オファーを得やすい労働市場感故に、これらを考え尽くさず、転職ができてしまう状況のため、上述した点を考えて頂いた上で、アクションを取って欲しいと思っております。業界の人間が申し上げるのも何ですが、人事も優秀な人材だという評価があれば、口説くために、また魅力を感じて頂くための手立てを考え、行動に起こします。（例：同じバックグラウンドの社員とカジュアル面談を設定する、経営陣との接点を創る等）また、エージェント、人材紹介会社のコンサルタントも乗せるのは上手です。（例：「まずは試しに会うだけ会ってみませんか？」、「これは選考ではありませんので、気軽に臨んで頂いて構いませんよ。」等）

動いてみることで分かること、気付くことも多いため、転職活動そのものは貴重な機会であることは間違いないのですが、中途半端な気持ちで臨むと、選考が進んだ場合、冷静な判断が出来なくなってしまう恐れがあります。ぜひ立ち止まって考えてみてください。

【参考】Vorkers 「社員による会社評価」就職・転職クチコミ

→クチコミサイトで情報収集をするのも転職検討の上で役に立つと思います。ご活用下さい。